平成28年3月

今年もまた、3月11日14時46分18,1秒がやってきました。

2011年のその日・その時、日本は思いもよらない大惨事の幕開けを迎えることになりとは、だれも予測しなかったでしょう。日本の観測史上最大であり、世界規模では4番目という超巨大地震だそうです。マグニチュード(Mw)9.0の地震はもとより波高10m以上、最大遡上高40.1mという巨大津波により、東北・関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害が発生したことは、つい昨日のようにありありと私たちの脳裏に焼き付いております。死者15,894人行方不明者2,561人という尊い命を一瞬にして奪った自然災害の恐ろしさは、私たち人間に多くの教訓を与えてくれたものと信じます。

加えて問題は、福島原子力発電所の重大な原子力事故がその後の復旧に大きな影響を与えることになったということです。5年たった今でも、未だに被爆を恐れ生まれ故郷に帰るに帰れない方々が大勢いらっしゃるという報道を耳にするにつけ、国を挙げての対策を更にもう一歩強く望む者の一人であります。直接・間接的に犠牲に会われた皆様のご冥福を心よりお祈りいたします。

1995年1月17日午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災も、マグニチュード7.3の大地震でありました。早いもので、あれから21年が過ぎました。あの時の映像も「神戸のきれいな夜景だな~」などと見ておりましたが実はそれが火災の火であったことに驚いたものでした(ご免なさい)。

阪神・淡路大震災にしても、東日本大震災にしても人はあまりの非日常に遭遇すると、一瞬それを自分の中でぼかしてしまうのだな~と実感したものでした。

阪神淡路の災害に会われた皆様も未だ完全に復興しているとは言えないのかもしれません。それを思えば、「まだ5年」という言葉が出るのかもしれませんが、「されど5年」一刻も早い復興をそして被災地の皆様に安らかな日常が戻ることを祈らずにいれません。

コスモホーム施設長
馬場直幸